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LIFE暮らしたいように暮らしている人の、暮らし
2016-10-06

人間らしさを取り戻させてくれた、湘南への移住。

BROTURES代表
福井 雄大(フクイ ユウダイ)

ピストバイクのリーディングブランド〈LEADER BIKES〉の総代理店として知られる「BROTURES(ブローチャーズ)」。その代表を務める福井さんは、近年高い人気を誇る湘南エリアへの移住を決めたひとり。“代官山→茅ヶ崎”という実例は、同様の移住を考えている人の良きモデルケースとなりそうです。

恵比寿を離れ茅ヶ崎へ

――最近、湘南エリアに移住する方多いですよね?

多いですね。特にファッション関係の方など、普段関わりのある人が最近本当に増えました。僕が住んでいる茅ヶ崎は少しローカルで、辻堂は大きい商業施設やタワーマンションが建ち始めて、ここに比べると都会的です。

――福井さんは茅ヶ崎に住んでどのくらいになるんですか?また、引っ越してきたきっかけは?

今年のはじめに引っ越してきたばかりなので、まだ半年くらい。去年末にサーフィンを始めたんですけど、サーフィンってコンディションスポーツじゃないですか?その時の波次第というか。都内に住んでいると常に最高のコンディションで楽しむことができないのが嫌で、思い切って(笑)。辻堂と茅ヶ崎で悩んだんですけど、ローカル感が一番の魅力でした。

――サーフィンを始められたのもつい最近なんですね?〈LEADER BIKES〉がカリフォルニア発ということなので、長い間慣れ親しんでるのだとばかり思っていました。

地元が長野なので、スキーにスノーボード、カヌーといったアクティビティ全般は一通りやってきました。でも大学進学を機に東京に出てきたら、こっちの人があまりにも外遊びに慣れていなくて。それで「もっと気軽にアウトドアを楽しめばいいのに」と思い、元々ピストバイクが好きだったということもあって現在の仕事を始めました。お店を始めて今年で8年目。最近少し余裕が出てきたので、サーフィンを始めたんですよ。

壁紙や小物類の置き方にもセンスを感じる

――以前のお住まいはどこに?

恵比寿です。僕引っ越しが大好きで、更新しないで2年ごとに住む場所を意識的に変えていて、その前は代官山、白金を点々と。新しいエリアに移ると新しいコミュニティーができて、友達が増えるのが楽しいんですよね。。

――その時と比べると、通勤の不便さは感じませんか?

恵比寿でも結局ドア・トゥー・ドアで30分くらいかかってたので、考え事をしながらの車や電車での1時間通勤は、そこまで苦ではないです。むしろ、その時間でオンオフが切り替わるので調子がいいです。不便らしい不便といえば、終電が早いから、飲み会に最後までいられないことくらい。その分健康になれますけど(笑)。

――家賃面ではどうですか?

この家が、3LDKにサーフロッカー、外には1台分の駐車スペースとシャワーがあって恵比寿の1LDKと同じくらいの家賃ですね。今は車をもう1台持っているので、その駐車場まで含めると逆に安いのかも。

この家を選んだ理由

――キューブ状の外観が特徴的ですが、引っ越すに当たってこの家を建てたのでしょうか?

よく聞かれるんですけど、賃貸なんです。いわゆる“サーファーズハウス”というのがこっちには結構あって。内見はここを含めて2軒しか回ってないので、ほとんど即決です。

――この家を選んだ決め手とは?

みんなが遊びやすい環境だったことですかね。海まで自転車で5分くらいで、ボードやウエットスーツはいくつか用意してあるから、友達やスタッフ、時には仕事関係の方を呼んでサーフィンしたりバーベキューしたりといったルーティンがつくりやすい。
あとは、飼っている犬にとっても理想的な環境だったことも大きいです。カリフォルニアのピットブルという犬種で運動量がすごいので、散歩といっても人が走って遊べる距離ではないんですよね。だからピストで一緒に海沿いをバーッと走ったり、浜辺でフリスビーしたり、サップで沖まで出たり。というか、闘犬だからそもそも都内だとドッグランにすら入れないんですよ。向こうでは本当に走るところが無かった。ちなみに「BROTURES(ブローチャーズ)」から取って、“ブロ”っていう名前にしました。

窓の多さと形が目を引く外観

愛犬がくつろぐ家は間違いなく心地いい空間

お気に入りスペース

――家の中のお気に入りスペースやモノがあれば教えてください。

リビング、特に吹き抜け部分に吊るしているハンモックで寝る時間は最高です!コットン製の本格的なやつなのでハリがあって背中とか腰に悪くないし、時間がなくてもこれで寝るとだいぶ疲れがとれます。ラッキーなことに、最初からハンモックを取り付ける器具が付いていました。
あとはテラス。ここは、友達が遊びに来た時にみんなでバーベキューをします。僕の友達だけではなく、一緒に住んでいる彼女の友達もよく遊びに来てくれます。
もちろんサーフィンも。今は大体2日に1回、朝6時くらいから2時間ほど海に入って、その後出勤するのが日課になってますね。そして、本業でもあるピストバイク。遠くでいい波が立ってるときは、これにサーフラックを付けてすぐに向かいます(笑)。

風を感じるハンモックの存在がうらやましい

海までの移動に活躍するのは本業のピストバイク

移住によって手に入れた生活

――こちらに移り住んで、ご自身の中で変わったことはありますか?

個人的な観点でいうと、人間らしさを取り戻しました。これまで様々なスポーツをしてきたと話しましたけど、“sports”の語源って元々は“暇を楽しむ”ということなんですよね。それを地でいくというか、ここにいると空いた時間に好きなことができちゃうから、自然と向き合える時間がすごく増えました。あとは、僕が仕事で相手にしているお客さんって地方から東京のお店に来る人が多くて、自分が遠くから通うことで彼らの感覚に近付いたというか、すごく大事なことを思い出した気がします。これはビジネス面での話。

――休日は大体茅ヶ崎で過ごしますか?

休みという休みはあまりないんです。マーケティングとか仕入れとか事務仕事以外で、店舗にも立ちますし。なので、誰かが泊まりにくる日を休みにするようにしています。その時は、海沿いにテントを張ってバーベキューをしながら海の様子を見て、波の調子がよかったら入るみたいな。本当に贅沢で、時間の使い方が有意義になりました。

――実際に住んでみて不満を感じる点はありますか?

強いていうなら海風かな。湿度が高くなって、部屋にカビが生えちゃうし、自転車は外に置いておくだけですぐ錆びます。でも、本当にそれくらい。
これまで意識的に2年おきに引っ越しを繰り返してきたと言いましたが、今の家には、結構長く住んじゃうと思います。もう東京には戻りたくない。こっちに来て付き合いのある人って、今のところは仕事関係だったり以前からの知り合いが多いので、できればこれからは地域の人ともっとつながりたい。おもしろいおじさんとかたくさんいるんですよ(笑)。1時間の通勤がネックにならないなら、みなさんにもここに住んでほしいと心から思っています。

玄関脇に設置したシャワーは海からの帰りに大活躍

photograph_Mitsugu Uehara

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