Howscope

LIFE暮らしたいように暮らしている人の、暮らし
2016-10-06

ぼくらのキッチン。

株式会社ファーストブランド
ウェブインテグレーション事業本部
本部長/ WEBプランナー
古上 正時 (コガミ マサトキ)

今や「キッチン」は女性だけの場所ではありません。料理ができる「料理男子」は異性や友達からも点数が高い時代。料理男子自ら、自慢のキッチンスペースを紹介、料理との向き合い方や、キッチンと住まいの関係など、暮らしの中に「食」と「居」が同居するキッチンをそれぞれの価値観をもとに語ってもらいます。

料理との出会い、付き合い、醍醐味

――料理をするようになったきっかけとは?

20台前半一人暮らしの頃、友人達に「お前が一番器用だから!」と乗せられ、毎回料理をする担当にされてました。その時は、食パンにハンバーグとレタスを挟んだだけのハンバーガーだったり、鳥のささ身を切って盛りつけた刺し身風なものだったり、いわゆるガサツな男の料理でしたが、若さ故にみんな満足してましたね。それからちょっとずつ本を読んだりして勉強し始めました。

――男性が料理をすることってどんな意味があると思いますか?

料理は「考える」「つくる」「食べる」「評価・反省する」というPDCAサイクルが数時間単位で行える、ハイサイクルな制作活動だと思います。得られる成功体験の回数も多く、社会やビジネスにおけるセンスを磨くために料理は格好の場だと思っています。仕事のプロジェクトだと制作期間が長くなるので、自分の成長を感じにくいと思うんです。社会人経験が浅い人こそ、料理に打ち込んで成功体験をたくさん手に入れるべきで、きっと社会的な意味でも良いトレーニングにもなるのではと思いますね。

料理はハイサイクルな制作活動

――男性の料理の醍醐味、魅力を教えてください。

男の料理は豪快なイメージですが、僕は逆じゃないかと思っています。素材や調理への科学的な理解やレシピの生い立ちなどのストーリーにも目を向け、それらにこだわって料理することが男の料理の醍醐味だと思ってます。ただ合理的なのではなく、自分の信念やこだわりを大事にして突き詰めていくのが男の料理じゃないかと。

男の料理は豪快だけじゃない

ついつい、長い時間を過ごしてしまう自慢のキッチン

――キッチンリノベーションを決めたきっかけは?

中華も好きなので、ガスじゃないと絶対イヤなんです。しかし賃貸物件でガスの3口コンロでシンクが広めとなると、どうしてもファミリー向け物件になってしまう。料理好き単身者としてはツラい話です。キッチンを諦めてそれなりの賃貸物件に住むか、新築を建てるかリノベか・・・という選択肢になってくる訳ですが、そんな中、広さもそこそこ、内装もこだわっていて、キッチンだけイマイチという物件に出会いました。やはりキッチンは譲れず、思い切って入居と同時にリノベを決めました。

――自慢のキッチンポイントとは?

やっぱりコンロですね。完全に業務用で火力が違います。これでプロ並の炒飯がつくれます!ただ、今までの火加減の感覚が全く通じないので一度手持ちのレシピを全部やり直すのが大変でした。今は土鍋でご飯も完璧な仕上がりで炊きあげれます!
あとは収納力です。これまでは道具も我慢していたのですが、広々で効率的な配置ができるようになったため、プロ仕様の物をガンガン揃えました。一方で「道具や火力が違うから…」という言い訳ができなくなったのですが、そのせいか、より厳しく追求することができるようになり、実際クオリティも2段階くらい上がった気がします。なんでも格好から入るタイプです(笑)。

自慢の火力で料理のクオリティもUP

――キッチンは住まいの中でどういう位置づけですか?

「ベッドの次に長くいる場所」ですね。実は不動産屋で働いてたことがあるんですが、その時教えられた営業トークに「お風呂やトイレ、キッチンは寝室に比べて滞在する時間が圧倒的に少ない。だから寝室やリビングを重視したほうが良いですよ!」というのがあったのですが、まったく賛同できませんでした。キッチンにめっちゃおるから!って。

これだから、男の料理は最高!

――キッチンにいて楽しい瞬間などあれば教えてください。

1人で料理をとことん詰めていくことももちろん楽しいですが、カウンターに座る友人達としゃべりながら色々つくって色々言い合うのも楽しいですね。先日、凝った料理をするような友人達がうちに集まってそれぞれの得意料理を同時につくったのですが、それが現場っぽくて超楽しかったです!

友人達との料理はライブ感も楽しい

――ご自身のレパートリーで自信作を教えてください。

今マイブームになっているがラーメンです。奥が深く、終わりがない探求だなと感じます。釣りが好きなのですが、その中でもイカ釣りが一番好きでして。なので、イカを使った料理を極めたいと思い烏賊煮干しラーメンに辿り着きました。能登産のイカの丸干しでとったスープと、煮干しと昆布でとったスープのWスープに、能登産の魚醤「いしる」を使った醤油ダレと生姜を効かせた香味油が特徴です。自分はかなり美味しいと思っています。かなり自信作です。

料理と食事が与えてくれる大切なものがある

――あなたにとって、食事とは?

「最高の話題」でしょうか。美味しくない物を食べると損した気になってそれを伝えたくなる。でも美味しい物だとあまり仲良くない人とも話が弾むし誰かに伝えたくなる。共通の食事をすることは共通の良い話題を手に入れることなので、仲間意識ができて関係も縮まる。そんな風に思います。

――あなたにとって、料理とは?

「無心になれる時間」ですね。仕事柄様々な企画や制作業務をしていますが、それとはまた別の感覚で無心に没頭できるのが料理だと感じます。食べてくれる人の事も考えながら、自分の信じるアプローチでつくっていく。なんというか、人間としての純度を高めてくれる作業だと感じます。

無心になれる料理の時間

――最後に、あなたにとってキッチンとは?

修行場であり、ステージでしょうか。自分の考えるものを追求して己を高め、友人などが来たら目の前のカウンターに座ってもらって自分の料理を見てもらい食べてもらう。このキッチンと料理を褒めてもらえるのがとてもうれしいです。
「自分の生活のために周囲の環境を変えるのは、ヒトとビーバーだけ」と言うセリフを映画か何かで聞いた記憶があるのですが、環境を変えられるのが人間の特徴なのであれば、その能力を効果的に使うべきだと常々考えています。キッチンも料理も職場も、「自分が変えてやる!」くらいの気持ちでやってるつもりです。

自信作烏賊煮干しラーメン

美味しい料理が人をつなぐ

関連キーワード

最新記事