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2016-11-04

住まいと向き合う、暮らしと向き合う
― プロに要望を伝えよう ―

SAHRE on

[今回の講師]
碧山美樹さん(一級建築士、プラスエム・アーキテクツ主宰)

HowScope編集部

イエコ(いつか家を買いたい庶民派妄想女子)

アイコ(育ちの良いドS女子)

リフォーム・リノベーションを検討するきっかけは人それぞれ。現在の住まいに対する不満や、設備の故障、または生活の変化を機に決心したという人もいるでしょう。

そのような様々なきっかけから、改めてこれからの住まいのかたちを考えますが、実は自分たちの人生や暮らしを見つめ直す作業でもあります。碧山さんは「新築のときは、家を建てること自体に、大きなエネルギーを使ってしまうものです。リフォーム・リノベをされるときには、目線が生活に近くなって、いろんな要望が出てきます」と意識の違いを教えてくれました。

では、理想の住まいを実現するためには、何を優先して考えれば良いのでしょうか?



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おそらく、リフォーム・リノベをプロに頼む際には、住まいへの不満や要望を伝えることから始まる場合がほとんどではないでしょうか。
― 老朽化していたり、使いづらかったり、家事などの動線が悪いなどといった不満。
― 部屋をこんな目的で使いたい、内装をこんなイメージにしたいという要望。
プロに相談する前に、家族みんなの「意見をまとめなくては・・・」と考えがちですが、なかなか大変ですよね。

しかし碧山さんは、まとめずに「全部ぶつけてほしい」と話します。そこから「どうすれば問題解決できるかを、一緒に考えていきましょうと伝えています。初めから筋道を見つけてきていただく必要はありません」とのこと。

碧山さん
打ち合わせをするときは、ぜひ家族の皆さんに同席していただければ。雑談をする中で、家族の関係性がわかってくることもあります。他の家族に反対されるような要望でも、少しは取り入れることができるかもしれません。
アイコ
家族で意見をまとめてきて欲しいってプロもいるかもしれないわ。自分に合ったプロに出会うことが大切かもしれないわね。

悩みとして多いのが、ライフステージの変化に合わせて住まいをどう見直すか。人生のさまざまなイベントに伴い、住まいをどの時点でどのように変えていくのか、長期的なプランニングも必要です。

そこで、フレキシブルに対応できるプランを提案することもあるそうです。例えば、子どもが小学校に上がるから、部屋をどうしようという相談のとき。

「家の中が、1番グルグルと変わっていくのは、子どもが生まれてから家を出るまでの間です」と碧山さん。

イエコ
他にもいろんなタイミングがありそう。単身赴任だったり、介護への対応だったり。

将来の生活はイメージできていても、具体的に住まいをどう変えるべきかを考えるのは難しいものです。だからこそ、+αの提案をしてくれるプロと出会いたいものです。

リフォームやリノベーションを行う理由(HowScope編集部による)

【住まいに関するもの】 【居住者の生活変化に伴うもの】
・各部位の老朽化、損壊
・設備の故障
・性能の向上(断熱性、耐震性、省エネ性など)
・資産価値の向上
・結婚、出産
・子どもの成長、進学、独立
・退職、転職
・二世帯同居
・介護への対応
・相続

また、高齢社会になって増えてきているのが、子どもが独立した親世代がセカンドライフを送るためのリフォームやリノベ。

「今の高齢者と呼ばれる方は、オシャレで、自分たち仕様のものを作るエネルギーをお持ちの方が、たくさんいるように感じます。『お年寄り=バリアフリー』という考え方は変わってきているかも」と碧山さん。

碧山さんが語るように、豊かな老後を送るための素敵な住まいは、今後増えていくのではないでしょうか。

イエコ
たしかにその世代は元気だわ。女性だと活動に便利な、駅近のマンションに住みたいと思ったり。

“終(つい)のすみか”という発想が少なくなりつつある今。住まいの資産価値を上げるという観点も、リフォームやリノベには求められつつあります。これからさらに中古住宅の市場が成長していくと、将来の住み替えなどを意識する人も増えるはず。

碧山さん
これまでは、家族に合わせて仕様を変えた部屋は、資産価値を下げるというのが一般的でした。そのような部屋を求めるニーズとうまくマッチングできる、流通のシステムが整えば面白いですね。

ライフスタイルの変化に合わせ、住まいへの要望も多様化しています。夫婦で使えるキッチンのニーズも高まっているそうで、住まいのさまざまなことに男性も積極的に参加するようになってきました。

「お子様がいるご家庭では、お子様にどこか一箇所でも色を決めさせてあげるなど、お子様が家に興味を持つきっかけを作ります。それにより、ご両親も思い入れがますます強くなることもあるんです」と碧山さん。

今までの暮らし、これからの暮らしをみんなで話し合っていけば、家族の新しい絆を築く第一歩となることでしょう。

【イエコのまとめ】

●住まいで困っていることや要望をたくさん出してみる。

●子どもの誕生から独立までは、変化が最も激しい時期。

●家族みんなで話し合いに参加すれば、リフォーム・リノベも楽しくなるはず。

〔講師プロフィール〕

碧山 美樹/2005年に碧山建築設計室を設立。自身の子育ての経験を生かして、家族の変化に対応できる空間を提案している。一級建築士。中央工学校非常勤講師。
プラスエム・アーキテクツ

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