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2017-03-31

玄関の温故知新
昔を知り、これからの「あるべき姿」を考える

あなたにとって「玄関」とはどんな場所ですか。
多くの人にとって、玄関は「靴を脱ぎ履きする」だけの場所になりがちです。

しかし、少し視点を変えてみると、玄関は人を迎入れる場所であり、外と内というプライベートの境界線を担う場所であるということに気づかされます。

今日は、そんな「玄関」にスポットをあて、これからの「あるべき姿」を探ります。

玄関のこれまで

そもそも日本の住まいにおいて、玄関はいつから存在していたのでしょう。

外と内をつなぐ空間である「玄関」が、「靴を置く場所・住居の出入り口」として捉えられるようになったのは、江戸時代以降のこと。時代劇を見ればわかるように、農家や町屋には玄関がなく、戸を開ければすぐ部屋(土間)となっていますよね。では、江戸時代以前の人々にとって、「玄関」とはどのような存在だったのでしょうか。

実は「玄関」とは、もともと仏教用語で、
玄:奥が深い悟りの境地
関:入り口
を意味し、「玄関」を「奥深い、悟りの道への入口」と捉えられていたのです。

当初「お寺の門」が「玄関」と呼ばれ、それを真似た身分の高い公家や武家の屋敷に玄関が見られるようになります。当時の玄関は、住まいの格式の高さを表わすシンボルでした。しかし、身分制度が廃止され、庶民の住まいにも玄関が作られるようになり、現代の「靴を置く場所・住居の出入り口」としての役割が定着しました。

「ONとOFF」のスイッチを切り替える場所

つまり、「玄関」とはもともと「心のスイッチを切り替える場所」という意味を内包する言葉だったのです。ところが現代では、それとは大きくかけ離れた「靴を置く場所」という機能を持つ場所として、企業にも生活者にも、根付いているのが現状です。
「靴を置く場所」としての役割しか持たない現代の玄関というものは、江戸時代以降、数百年と変わらぬまま、新たな役割をほとんど持たず、未開拓領域であり続けているのです。

睡眠の質は「自律神経」にあり

そんな変わらぬ「玄関」ですが、ある問題解決の糸口となり得る可能性を秘めているのです。

―それは、なんと「睡眠」です。

よい眠りのために、よい枕、よいマットレスを使ったことはありませんか?

それらももちろん重要なことですが、上質な睡眠を得るためには「自律神経」のスイッチを切り替えることが重要なのです。自律神経には、体を活発に活動させる時に働く「交感神経」と、体がゆったりとしている時に強く働く「副交感神経」の2つがあります。交感神経が働いている時、つまりONモードでベッドに入っても、リラックスできていない状態のため、良い眠りを得ることができないのです。

玄関のこれから

眠りの課題に対して、医学的・科学的なアプローチから、寝室・寝具に軸足をおいたさまざまな商品・サービスが生まれてきました。しかし、どれだけアプローチがなされても睡眠に対する悩みは尽きません。
そこで、もともと「心のスイッチを切り替える場所」という意味である玄関で、しっかりと自律神経をOFFさせれば、良い眠りを得ることができるかもしれません。今後、良い眠りを得るための玄関や玄関リフォームが出てくるかもしれませんね。

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