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2018-05-08

「ヴィンテージ×外国人住宅」のマリアージュ。沖縄・北谷カフェ「わわcafE」

SAHRE on

沖縄県の嘉手納基地からほど近く、北谷町の住宅街に佇む外国人住宅のカフェ「わわcafE」は、店内の家具や雑貨が放つヴィンテージの世界観から人気を呼び、撮影スタジオとして1棟貸しもしています。雑誌の表紙を飾るほど人気となった看板猫・とらちゃんの写真集が出版され、オーナーのmicci(ミッチ)さんと店主のsakura(さくら)さんご夫婦の人柄もこのカフェには欠かせない存在。穏やかな時間が流れる、居心地の良さと気品をも感じる「わわcafE」のリノベーション事例を紹介します。

アンティークの家具や雑貨が店内に放つヴィンテージ感

外国人住宅とは、もともとは米軍基地の軍人や関係者らが家族と住むために造られた住宅。沖縄県内では人気の物件であり、コンクリートの壁と平らな屋根の平屋建てが特徴的です。沖縄で外国人住宅のカフェが増える中、ヴィンテージの重厚感を放つ「わわcafE」は、小技の効いたアイデアや工夫が随所に凝らされています。

――リノベーションのコンセプトを教えてください。

ずばり、このヴィンテージ感ですね。2013年のオープン当時、「外国人住宅×ヴィンテージ」の組み合わせって珍しかったんですよね。ヴィンテージやアンティークの家具を配置してヴィンテージ感が漂う外国人住宅のカフェを目指しました。

――家具についてはどんなこだわりが?

もともとカフェの構想があったので、東京在住時からコツコツとヴィンテージの家具を個人的に買い揃えていて最も多いのがイギリスの家具です。県内外で購入したイギリス、フランス、アメリカのヴィンテージのテーブルや椅子は全てが異なるデザイン。1脚、または2脚ごとに違う椅子やテーブルを置き、来店する度に、新鮮に楽しんでもらえるようにしています。

――キャメルカラーのソファと味のある入口のドア、とても存在感がありますね。

キャメルカラーのソファは、沖縄で購入したイギリスのチェスターフィールドのもの。このキャメルカラーに一瞬で惹れ込んで即購入しました。ドアは100年以上前のアンティークで、年期の入った渋い色合いや手触りに一目惚れでした。でも、入口のドアに使おうと思ったら大きすぎてハマらず。本来の入口よりも内側に新たな壁を作ってドアを設置したんです。

――あのドアは素敵ですね。壁や装飾、内装の施工にもこだわりを感じます。

準備に費やした期間は約2ヶ月間。設計に1ヶ月間、施工に1ヶ月間かかりました。自分たちの考えやアイデアを専門家に伝えて図面を引いてもらい、施工業者さんに内装を依頼。自分たちの作りたいものをどうやって伝えようかと思い、考えやアイデアを共有するために毎日現場を覗きに行きましたね。

例えば、私たちは壁にもヴィンテージ感を出したくて、あえて荒く塗ってほしいとお願いしたんです。でも本来ならば、きれいに塗装するのが職人さんの仕事じゃないですか。だから、本当にこんなに荒くていいの?と何度も聞かれて(笑)。毎日顔を出していると、閃いたアイデアをその都度相談できる。細かい部分にも自分たちのアイデアを汲み取ってもらえて、心底助かりました。

――施工業者さんとほぼ毎日顔を合わせていたのですか。濃厚なコミュニケーションが生まれそうですね。

施主がいると相手にとっては緊張するし、居心地が悪かったかもしれない。でも毎日顔を突き合わせていると、自分たちの思いや考えが伝わり、お互いに意思疎通できるようになって。最後のほうは仕事を共に分かち合う同志のような感覚になってました(笑)。

――よく見ると、バーカウンターの下や床まで、あちこちに小技の効いたアイデアが散りばめられていますね。

オーナーのmicci(ミッチ)は元バーテンダーなので、バーカウンターも作りました。バーカウンターの下や床には、鍵やコインが埋まっていて、フランス製の古い図鑑の表紙とか。バーカウンターの下が殺風景で寂しいなと思ったので穴を開け、少し遊びがあってもいいのかなと。

カフェのロゴは、「輪」を意味する丸をふたつ並べて店名の「わわ」を表現しています。換気扇の穴を埋めたロゴ、入口左側の壁にも青い瓶の底を埋めてロゴにしました。

ドアを腰壁のように配置して、寸法に合わせて少しだけカット。壁に大きな鏡を埋めたり、クローゼットの壁を取り払って雑貨を飾ったり。カフェの世界観に統一感を持たせて雑貨をチョイスし、窓枠にも並べています。

――インテリアや雑貨も販売しているようですね。

店内にあるアクセサリーなどの雑貨以外にも、家具など値札をつけたものは全て販売していて、店内のディスプレイを楽しんでもらった後、気に入ったものがあれば購入できます。そうすると、少しずつ店内のインテリアを入れ替えでき、私たちも楽しめてお客様にも少しずつ変化する「わわcafE」を楽しんでもらえる。そんな試みがあってもいいのかなと思ったんですよね。

わわcafEを撮影スタジオとして1棟貸し

――1棟貸しの撮影スタジオ「わわcafEスタジオ【ヴィンテージ】」を始めたのはいつ頃からですか。

ここで撮影したいという声が上がり始めて、カフェのオープン1ヶ月後には、1棟賀しの撮影スタジオを始めました。「ヴィンテージ×外国人住宅」の組み合わせがカッコイイのか、モデル撮影や商品の物撮りにも人気で、ジャケット撮影やウェディングの前撮りで利用する方もいます。

依頼があれば、家具を動かして雑貨も片付けます。利用者の希望に合わせた使い方ができるので撮影ごとにカフェのカラーがガラリと変わる。撮影シーンごとにいろんな切り取り方をしてもらえてますね。そして、撮影で利用してくれた人たちが写真や商品の宣伝をするたびに、また撮影依頼が来て。スタジオ撮影の利用までもが循環し始めていて何だか嬉しいですね。

――2棟目の撮影スタジオがオープンしたそうですね?

2018年1月に2棟目の撮影スタジオ「わわcafEスタジオナチュラル」がオープンしました。今までのヴィンテージ感とは異なり、今度はパステルカラーの壁など色も楽しめるナチュラルテイストの撮影スタジオです。

「輪」、「話」、「和」とさまざまな「わ」が生まれるカフェとの思いを込めた店名の「わわcafE」は、お客様に喜んでもらうことはもちろん、自分たちも楽しめるカフェでありたいと、利用する人によってさまざまな楽しみ方ができます。看板猫「せんむ」のとらが出迎えてくれ、1棟賀しの撮影スタジオとしても利用できるヴィンテージ感を放つ、沖縄県北谷町の外国人住宅のカフェです。

わわcafE
http://www.ooobase.com/

(取材・撮影 遠藤美弥子)

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