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2018-05-03

沖縄のおしゃれ外国人住宅カフェ「わわcafE」の人気者、看板猫とらちゃん。

SAHRE on

沖縄県の嘉手納基地からほど近く、北谷町の住宅街に佇む外国人住宅のカフェ「わわcafE」は、店内の家具や雑貨が放つヴィンテージの世界観から人気を呼び、撮影スタジオとして1棟貸しもしています。雑誌の表紙を飾るほど人気となった看板猫・とらちゃんの写真集が出版され、オーナーのmicci(ミッチ)さんと店主のsakura(さくら)さんご夫婦の人柄もこのカフェには欠かせない存在。穏やかな時間が流れる、居心地の良さと気品をも感じる「わわcafE」のストーリーと人気の秘訣を紐解いていきます。

わわcafE 店主・sakura(さくら)

ヴィンテージ感を放つ外国人住宅のカフェから生まれるコミュニティ

――外国人住宅のカフェ「わわcafE」を始めたキッカケとは。

東京に住んでいた頃から、カフェを営業したいと思っていて自分たちなりの構想があったんです。なぜカフェだったのかといえば、さまざまな人が気軽に訪れることができる場所だと思ったから。そこに美味しい食事やお酒があったら会話が弾むし、隣の席の人と話せば、お客様同士の縁が生まれる。この「わわcafE」を軸に繋がった縁が輪のように広がって循環していく。そんなコミュニティが生まれる場所を作りたかったんです。

――沖縄という場所を選んだ理由は、沖縄に一目惚れしたからとか?

そうなんです(笑)。初めての沖縄旅行で2人とも沖縄を気に入ってしまって。沖縄に目覚めたというか、魂を持っていかれた感じ(笑)。翌年は4回沖縄に旅行で訪れました。その後、いいタイミングで生活できる環境が整い、2011年にふたりで一緒に沖縄へ移住しました。

――沖縄移住を決めるまで、驚くほどのスピードですね。

あっという間に沖縄へ移住してましたね。カフェを営業するのも視野に入れていたので、沖縄県内をあちこち出歩くたびに、地元の方とおしゃべりして自己紹介しながら「カフェをやる予定」だと挨拶して回ってました。でも、肝心なカフェの物件がなかなか見つからなくて、外国人住宅の物件探しが1番苦労しました。

――外国人住宅は人気が高いようですね。

外国人住宅は、人気な上に不動産の賃貸物件情報にはあまり掲載されてなくて。物件の空き情報が人伝てに口コミで広がっていくので、掲載された時にはもう借主が決まっていることが多いんです。空き情報を聞きつけてから不動産屋に行くと、既に仮予約5人目とか。それを繰り返してまた駄目だったかと。物件探しには1年ほどかかりましたね。

――このカフェの外国人住宅の賃貸物件は、どうやって探したのでしょうか

micci(ミッチ)がこのカフェの空き情報を人伝てに聞いて、急いで不動産屋に向かうと、既に2人目の予約でした。また駄目かなと思っていた矢先、1人目の借主が県外在住の方ですぐに手続きできないことから、運良く自分たちが繰り上がって契約できました。私たちが契約したあともキャンセル待ちが20組以上いたほど、当時から外国人住宅は人気だったのです。

――外国人住宅の賃貸契約は、情報感度とスピード感が必要そうですね。

スピード感と情報収集力が必要でしたね。もう早急だったので建物も内装も何も確認せずに手続きをして、大家さんからカフェとして利用する許可をもらえたので借りられました。人とのご縁や運もあり、1年かけてこの物件に巡り合えたので、あの時は嬉しかったですね。

カフェをオープン。そして、看板猫「とら」との出会い

――カフェをオープン後、看板猫・とらちゃんとの出会いが衝撃だったそうですね。

2013年4月にカフェをオープンし、その1年後、カフェの看板猫・とらと出会いました。ある日、カフェの駐車場に1台の車が停車して、ずっと停まったまま誰も降りてこない。道に迷ったのかと不思議に思い、店内から様子を伺っていると車のドアが急に開いたその瞬間、そっと猫を地面に置いて車が急発進したんです。驚いてすぐに駐車場まで行き、車を追いかけましたが、もう見当たらなくて。

あまりの衝撃に驚いて私たちも放心状態。現場を目撃している分、あの時は本当にショックでしたね。

とらに近づくと人懐っこく近寄ってきて、ふわふわしたキレイな毛並みで清潔感があって。上品な猫というか、大事に育てられてきたのだろうなと思いました。外は冬で寒いし、人の手で育てられた猫ならば、この寒さの中では生きていけないだろうからと当分の間、預かっていたんです。

――看板猫・とらちゃんとの出会いには、そんな経緯があったんですね。

迷子の猫がいるとSNSで情報発信しても、結局、飼い主が見つからないまま時が過ぎました。最初は飼うつもりはなかったのですが、これもご縁なのかなと思い、「私たちで育てようか?」とふたりで相談してこのカフェの看板猫になりました。

――今ではファンも多い看板猫・とらちゃん。写真集が発売され、雑誌の表紙を飾るほど人気のようですね。

2014年3月1日に「うちの社員です」と、とらの写真をSNSに投稿したんです(笑)。最初は、駐車場にゲージを置いて、とらがお客様を出迎える担当、いわゆる駐車場係でした。今の肩書きは「ぶちょー(部長)」から昇格して「せんむ」です。micciがオーナー、とらが「せんむ(専務)」、私が店主。だから、私が1番下っ端の肩書きなんです(笑)。

とらの写真をInstagramに投稿し続けていたら、写真集の出版依頼がきて、2016年9月26日に写真集が発売されました。その後は、卓上カレンダーにも起用されて、2017年版が文具メーカー「ミドリ」から、2018年版は文具メーカー「ナカバヤシ」から発売。ありがたいことに雑誌の表紙にも掲載されて、今では、とらに会いに来るお客様もいて、店内で配布してる私たちの名刺よりも、とらの名刺が1番人気ですからね。

人気のメニューは、秘伝の醤油ダレをかけて食べる、和風タコライスの「わわライス」。

看板猫・とらちゃんとの出会い、そしてお客様や人との出会いを大切にする「わわcafE」の店名には「輪」、「話」、「和」とさまざまな「わ」が生まれる場所という思いが込められています。このカフェで人々が会話して人と人とが繋がり、その輪がさらに広がってコミュニティが生まれていく場所。そんな温かい空間に人々は魅了され、また訪れたくなるような余韻とともに再び足を運ぶのでしょう。

わわcafE
http://www.ooobase.com/

(取材・撮影 遠藤美弥子)

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