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2017-10-19

1周年記念インタビュー 喜多 俊之
「住空間をリデザインするということ」
生活の「舞台」を考え直すことは、日本の暮らしを豊かにすること

SAHRE on

プロダクトデザイナー
喜多 俊之 
1969年よりイタリアと日本でデザインの制作活動を始める。イタリアやドイツ、日本のメーカーから家具、家電、ロボット、家庭日用品に至るまでのデザインで、多くのヒット製品を生む。作品の多くがニューヨーク近代美術館、パリのポンピドーセンターなど世界のミュージアムにコレクションされている。また、日本各地の伝統工芸・地場産業の活性化、およびクリエイティブ・プロデユーサーとして多方面で活躍する。国際見本市「Living & Design」ディレクター。暮らしのリノベーション「RENOVETTA プロジェクト」を提唱。大阪芸術大学教授。2011年、イタリア「黄金コンパス賞(国際功労賞)」を受賞。2016年、イタリア「黄金コンパス賞」の国際審査員を務める。
2017年、イタリア共和国より功労勲章コンメンダトーレを受勲。
著書:「デザインの力」、「地場産業+デザイン」、「デザインの探険」などがある。

1969年よりイタリアと日本でデザインの制作活動を始め、インテリアから家電、ロボット、家庭日用品に至るまで、数々のヒット製品を生み出してきた喜多俊之氏。誰しもが知るところでは、アクオス(シャープ)などが著名だ。そのプロダクトをデザインするなかでもリビングルーム、つまり生活空間の在り方をデザインし直す挑戦をしていたという喜多氏。日本の暮らしが変わるためのヒントと、インテリア産業の未来とは?

――ご自身が総合プロデューサーとして陣頭指揮をとられている国際見本市「LIVING & DESIGN」も今年の開催で9回目を迎えましたが、この「LIVING & DESIGN」はどのような想いから始められたのでしょうか。

私は半世紀近く海外と日本でデザイナーとして多くの仕事をしてきました。
その中で日本においては、住宅という人々にとっての「生活の舞台」の質をもっと高めなければ、活性化させていかなければ、という想いを持つようになりました。
なぜなら、そうしていかなければ、衰退の一途を辿る日本の伝統工芸産業や家具産業の好転が望めないと考えたからです。デザインの発展にも影響することを懸念しています。

日本の住まいの質を高めながら、マーケット全体を活性化させるために、”住まいと暮らしのリノベーション”というコンセプトを掲げた「LIVING & DESIGN」を、立ち上げることにしたのが始まりです。


LIVING&DESIGN写真

――住宅を「生活の舞台」という表現でとらえたことはありませんでした。なぜ「舞台」という表現を使われているのでしょうか。

イタリアなどの欧州諸国や中国を始めアジアなどの住宅は、人を招いて、家の空間を共有することも前提に、空間全体を設えてゆこうとしています。つまり彼らにとって住宅は暮らしの「舞台」なのです。
そして、そういった”家という舞台を育もう”とする土壌そのものをクリエイトするからこそ、内需市場全体の活性化につながっているのです。

やはり、人が家に集まった時に、椅子や照明、器などの装置がしっかりと設えられている舞台の方が集まった人たちも気持ちが良いじゃないですか。

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