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2017-07-05

誰にでも理想の部屋はつくれる!インテリアデザイナー・仲野俊生さんに聞く「部屋のコーディネート術」

SAHRE on

クリエイティブ Div. マネージャー/インテリアデザイナー
仲野俊生さん

内装設計、空間コーディネート、オリジナル家具のデザインと、マルチに活躍するインテリアデザイナーの仲野俊生さん。彼は独自の切り口で空間の価値を最大化する、リグナ株式会社の一員だ。「リノベーション・オブ・ザ・イヤー2016(500万円未満の部)」で、最優秀作品賞受賞物件のトータルコーディネートを手がけるなど、空間コーディネートの匠である仲野さんに、初心者でもできる「インテリアコーディネート術」を伝授してもらった。自分だけの憩いの空間を手に入れたい方は、ぜひ参考にしてほしい。

理想の部屋をデザインするための一番のポイントは、「ソファ」や「ダイニングテーブル」から決めること

――ズバリ、理想のインテリアをデザインするための一番のポイントを教えてください。

部屋のなかで、一番大きくてデザイン性が求められる家具から決めることです。具体的には「ソファ」や「ダイニングテーブル」ですね。このとき、自分が一番好きなアイテムをセレクトしてください。色や形、座り心地や素材感などまずは主人公を決めて、そこからストーリーを展開するようにキャスティングしていくと捉えましょう。

――最初に「理想のコーディネートの見本」を見つけておく必要はないんでしょうか?

明確なイメージ写真などがあればより良いですね。きっと。自分が好きな世界観って、なんとなく頭のなかに描けていると思うんですよね。その目線で好きな家具をセレクトすれば大丈夫です。カーテンやラグ、ライトなどで世界観を微調整していくことも可能です。


仲野さんが空間コーディネートを担当したインテリア。主役のソファが一際目を引く

――カーテン、ラグ、ライトは、どれも面積を広く占めるアイテムですね?

とくに照明には「それまでの世界観をひっくり返す」ほどの力があります。なので先に照明を固めてしまうと、そこであらかたの世界観が絞られてしまうため、すごく狭い範囲で家具をセレクトすることになってしまいます。

コーディネートの初心者は、最後に照明を決めて部屋を整える

――じゃあコーディネートの初心者は、最後に照明を決めるべきですね?

照明はものすごい数の種類があるので、自分がつくりたい世界観にマッチするものを見つけやすいと思います。カーテンやラグも終盤に差し掛かってから選ぶと、コーディネートしやすくなります。「整える」イメージですね。

――よく「部屋のなかがゴチャゴチャする」という悩みを聞くと思いますが、部屋をスッキリ見せる方法はありますか?

家具を減らせば当然スッキリしますが、足が細い家具や背が低い家具をセレクトするのがオススメです。床面を広く見せること、全体的に部屋がスッキリして見えます。例えばローダイニングのように、一般的なダイニングより数cm高さが変わるだけで、見栄えもそうですし、空間の感じ方も大きく変わりますよ。

――それなら実践できそう!個人的に、おしゃれな部屋には「観葉植物がマスト」なイメージがあるんですが、観葉植物を置くメリットってなんでしょうか?

私も空間をコーディネートする際、アクセントとして観葉植物をよく使います。1つグリーンが加わるだけで一気に空間に潤いが出るというか、生命力が演出できるんですよね。インテリアにメリハリをつけたり、ギャップを演出したりするには、観葉植物は欠かせないアイテムです。小さくてもかなりのインパクトを発揮してくれますよ。

――少し前から「DIY」や「リノベーション」がブームになっていますが、人気のインテリアの傾向があれば教えてください。

DIYもリノベーションも、“自分好みにカスタマイズする”という考えがあります。
「ブーム」と言ってしまうとミーハーに聞こえるかもしれませんが、“自分らしく生きる”みたいな流れはありますよね。
ファッションなどもそうなのかもしれません。
“あえて汚す” “あえて傷つける”など、「それがいいんじゃないか?」みたいな感覚かもしれませんね。

――というと??

素材や内装にあまりこだわらず、いい意味でキレイに収めない、ラフなテイストですね。あえて壁に色ムラを作るとか。


仲野さんが空間コーディネートを担当したインテリア。程よいラフさで今っぽさを演出

――髪型やメイクでも流行っている「抜け感」と同じですね(笑)。

そうそう、そっち寄りですね。でも、壁や床などの内装はラフだけど、キッチンカウンターとかメカ部分はビシッとステンレスやタイルを使ってカッコ良くするんですよ。

――仲野さんが手がけたインテリアで、そういったテイストはありましたか?

山梨県富士河口湖町にあるペンション「on the STONE」のフルリノベーション案件が、まさにそうでした。ここは昔国の保有施設だったのですが、内装は茶色一色でお洒落とはずいぶん遠いイメージの空間でした。そこにモルタルや塗装であえて壁に色ムラをつくるなどラフさを演出しながらも、キッチンはかっちりとカッコよく仕上げました。


「on the STONE」リノベーション前


「on the STONE」リノベーション後

――まさに生まれ変わった感じですね!

はい、BeforeとAfterを並べて見ていただくと、その差が歴然ですよね。ここもそうですが、照明をフレキシブルに動かせるような仕様にすると、部屋の雰囲気を変えたいときに便利なんです。ライティングレールを利用した照明計画は、その自由度も高いためインテリアにおいて重要なアイテムです。


「on the STONE」の夜の雰囲気


オリジナルブランドのインテリア[REMBASSY]のテーマは、「ザ・スタンダード」

――いくつも新発見がありました。リグナさんのオリジナルブランドのインテリア[REMBASSY]は、どんなテーマでつくられているんですか?

「ザ・スタンダード」なテイストですね。どんな空間にもマッチするような、使いやすくて、合わせやすいデザインがメインです。リグナはとても多くのインテリアメーカーと取引があり、多彩なデザインのアイテムをショップで取り揃えています。だから他社のアイテムとの相性もいいように。食事で言えば、ご飯やパンみたいなもの。そんな距離感で手にとってもらえたら嬉しいですね。

1階から3階まで家具とインテリア雑貨で埋め尽くされたリグナのインテリアショップは、そこにいるだけで感性が刺激されるような空間だ。人通りが多すぎない茅場町に位置するため、比較的ゆったりと買い物を楽しむことができるという。短いインタビュー時間の中でも、コーディネートに関する仲野さんのアドバイスは的確でわかりやすかった。「大きな家具が第一」、「カーテン・ラグ・照明類は最後」、この順番が初心者でも理想の部屋をプロデュースできるコツだ。そして、より洗練された空間を求めて、仲野さんの元に訪ねるのも良いだろう。

リグナ株式会社
http://www.rigna.jp/

オリジナル家具[REMBASSY]
http://rembassy.tokyo/

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