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2017-03-15

家のようにくつろげる居心地の良い空間。

SAHRE on



ダイニングテーブル
カフェ ロカ

田園都市線池尻大橋と三軒茶屋の中間に位置する三宿エリア。そこは渋谷からのアクセスもいいが適度に人目につかないため、隠れた名店や芸能人が足繁く通うお店が多い。そんな陸の孤島とも言える三宿にはまだまだ知られざる穴場がたくさんある。今回ご紹介するのは、そんな穴場のひとつ『ダイニングテーブル カフェ ロカ』だ。幅広い客層が舌を巻く理由とお店づくりに込めた思いを、店長の大越玄也さんに伺った。

――まずお店のなりたちを教えてください。

もともとは系列店でアンティーク家具を置いたカフェを運営していました。カフェの雰囲気を残したままカジュアルにお酒が楽しめる居酒屋みたいなカフェ、略して『いざカフェ』を作りたいというオーナーの思いからここは誕生したんです。

――『いざカフェ』ですか。ユニークですね。

10年ほど前にオープンしましたが当時としては珍しかったようです。シックな雰囲気の店内で日本酒やハイボールを飲めたり、定食を食べることができるというギャップが面白いですよね。もちろんカフェとしても利用できるので使い勝手がいいと自負しています。こういう場所は今もあまりないかもしれませんね。

――どのようなお客様がいらっしゃいますか?

三宿という土地柄か感度が高い方々が多い気がします。クリエイターやファッション関係の方、芸能人もよくいらっしゃいます。かといって敷居が高いわけではなくて、ご家族やカップルにもカジュアルにご利用頂けるのがここの特徴ですね。リピーターも多いです。


お昼の店内の様子


金華山織りのソファとアンティークの呼び鈴

――幅広い層に人気の秘訣は何でしょう

様々なお酒や定番の居酒屋メニューに加えてオリジナルのインディアンカレーやもつ鍋等を提供しています。料理のレパートリーが多いことが幅広い層に受け入れられる理由かなと思います。値段もリーズナブルなので昼間は定食を食べに若い方もたくさんいらっしゃいますよ。お店の雰囲気も評判ですね。

――確かに店内の居心地はバツグンに良いですね!

そうですね。座り心地のいい家具と暗めの照明を置いていますから、夜は落ち着いてお酒と料理を楽しめます。また、あえて店内を6つのセクションで仕切っていて、オープンすぎない空間を演出しています。かと言って圧迫感はありません。人の目が気にならないし、閑散としてもいない。そんな丁度いい雰囲気が味わえる場所なんだと思います。ロカという名前も6つの家、つまり『六家』から来ていて、家のようにくつろげる場所づくりというコンセプトは昔から変わっていません。僕も最初ここに来た時、店内の雰囲気にやられたんです(笑)。


夜の店内

――それにしてもいい味が出ている空間です。経年変化と共にこうなったのですか?

実はこのお店ができる前、この空間はアートギャラリーだったんです。壁いっぱいに絵などの作品が飾られていたそうです。この空間が重ねてきた歴史をお店の味として感じ取ってもらえているなら嬉しいですね。それにカフェ ロカのオーナーも、もともとは別の場所でアートギャラリーを運営していた経験があるので何か運命的なものを感じます。

――確かにアートとの親和性が良さそうです。

その通りだと思います。若手アーティストの作品を店内に展示することで今後はキュレーションの場としても発展していったら面白いと思っています。それにフロアや壁が木製なので、音の響きがすごく良いんです。バンドのアコースティックライブをやったらもっと良い雰囲気になるんじゃないかなと思い計画を練っています。

――ここに来る楽しみが増えますね。

個人的にはお店に付加価値をつけることが大切だと思っています。お客様がお店を選ぶ基準として、料理や雰囲気はもちろんのこと、何か別の楽しいことを求めているように感じるんです。そこでアーティストや他業種とのコラボレーションが必要になってきます。料理の価格やクオリティーがフラットな時代だからこそ、お客様に喜んでもらうために独自の付加価値を見つけたいですね。芸人さんもよくいらっしゃるので、お笑いライブなんかもやったら面白いと思います(笑)。
せっかく良い雰囲気の場所があるので、ソフトを充実させないともったいないですしね。

――大越さんのそういった発想はどこから生まれるのでしょうか。

実は僕、仕事の傍でヘビーメタルバンドをやっています。

――お店ではオシャレなラウンジミュージックが流れているのに!?

ええ、生粋のメタラーなんです(笑)。あまり知られていないとは思いますが、メタルの根底にあるものは怒りという感情なんです。現状に対する憤りがエネルギーになって、それが音楽として現れているんですね。そんな性格なのでお店の現状に対しても満足せずに、もっと喜ばれることがあるなら追求していきたいと思ってしまうんです。メタルという音楽から得た魂みたいなものがお店づくりにも反映されているのかもしれません。

――メタラーが切り盛りするシックな「いざカフェ」。ギャップですね!

そう言って頂けると嬉しいです。もちろん、店内でメタルは流しません(笑)。


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