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2017-08-03

珍品コレクターの古き良き味を生かした独創的な空間

SAHRE on

アクセサリー作家
ヤスエ ケイコさん

ドイツ語で「脅威の部屋」を意味する「ヴンダーカンマー」というアクセサリーブランドの作家として活躍するヤスエさん。彼女の部屋には、日本や異国で作られた様々な珍品が所狭しと並んでいます。立地は国分寺駅から徒歩20分。そこには都心では見ることのできない不思議な空間が広がっていました。

ちょうどいい街、国分寺

――国分寺という街を選んだのはなぜですか?

学生時代から都心に住んでいましたが、もともと田舎生まれの田舎育ちなので、少し息苦しく感じてしまうところがありました。なので、この先ずっとは住めないなって。国分寺という街は、都心の喧噪から少し離れていて、どこか懐かしい雰囲気が心地良いんです。姉も近所に住んでいるので心強いですしね。

――たしかに、この辺りはどことなく懐古的な雰囲気が漂っています。

そうそう、まるで実家に帰ってきたような気持ちになって落ち着くんですよね。
それに、全部揃っていないのがいい。駅前は商店で賑わっていて、生活必需品はこの街で事足りるんですけど、遊びや嗜好品を求める際は別の街に出かける必要がある。でも少し足をのばせば、国立や福生のあたりにはおもしろい家具屋や雑貨屋が点在していたり。全て自分の住む街で完結してしまうとおもしろくないじゃないですか。だからこのバランスが私にはちょうどいいんですよね。

好きが詰まった宝箱のような住処

――ユニークなデザインの雑貨たちが目立ちますね。何かこだわりがあるのでしょうか?

実は特にないんですよね(笑)。こういう部屋にしたいってこだわりもなく、昔から好きだった民族調や和物の民藝品など、純粋に自分の好きなものを買い集めて並べていっただけなんです。気づけば同じようなものばかり(笑)。昔から収集癖があるんですよね。

――もはやコレクターですね。ハマるきっかけとなった一品が気になります。

たぶん中学生時代に古着屋の「DEPT」で目にしたメキシコの雑貨がきっかけですね。そこからメキシコの伝統的な民藝品にどっぷりハマりました。当時の私には高価でとても買えませんでしたが(笑)。


メキシコでお守りや魔除けとされているオーナメント。壁を埋めつくようにたくさん飾られている。


コートジボワールのバウレ族が仮面舞踏で使用するプレプレマスク。丸い形が一般的だが、四角い形は珍しいらしい。


愛猫が乗っている椅子は、豚皮でできたメキシコの古い民藝品。一方、クッションは和紙でできた日本の民藝品。

――中学生の頃から好きだったんですね。そこまでヤスエさんを虜にする魅力は何でしょうか?

あまり見かけないデザインや同じものが一つとして存在しない手作りという点が、民藝雑貨の一番の魅力だと思います。だから蚤の市やアンティークショップに行くと毎回が宝探しのような気分になりますね。ちなみに、整然と商品が並べられているお店より、雑多に積まれた店内で商品をかきあさっている方が、宝探し気分が高揚して楽しいです(笑)。


昔から歯の形が好きだというヤスエさんにとっては歯型もインテリアの一つ。
実家が歯医者を経営する友人に不要になったものを譲ってもらったんだとか。


メキシカンスタイルのプロレス「ルチャリブレ」の覆面プロレスのアート。
額装は時代家具などで使われるゆらゆらガラス製。裏側から直に花の模様が描かれている。

――様々な古き良きものが埋もれず、個々に魅力を発揮している。ヤスエさんのお部屋はそんな印象を受けます。

そうですね、昔のものや味のあるものの良さを地のまま生かせたらいいなとは思っています。あとは置き方や並べ方で自身のセンスは出せますからね。


アクリル樹脂のオーナメントが家中に飾られている。


食器棚の上には給食のおかずが入っていた懐かしいアルミ容器が。
1−1、5−2とクラスを記すマーカーが残されている。

住まいも仕事もルーツは同じ

――普段はご自宅でお仕事もされているとのことですが、好きなものに囲まれた空間でのお仕事はどうですか?

やっぱり落ち着きますね。以前まではオフィスワークでしたが、好きなものを周りに置きたくてもスペースに限りがあるので。綺麗すぎると逆に落ち着かない性分なので、今のスタイルの方が自分には合っていると思います。

――現在、ハンドメイドアクセサリーの作家としてもご活躍されているヤスエさん。その活動にご自身の趣味嗜好が影響している部分はありますか?

先ほど言った通り、手作りや一点ものが好きなので自分もハンドメイドで作っているんです。そういった点では強く影響しているかなと。それ以外でも全く別の古着どうしを縫い合わせてTシャツをリメイクしたり、エコバッグをリメイクしたりもしています。アクセサリーには使わないだろうという素材をあえて使ってみたり、ここでしか買えない、替えがきかない、そんな特別なものを作るように心がけていますね。

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