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2016-11-18

工事できるかは近隣次第!?
―マンションリフォーム・リノベの手続きと近隣の関係―

SAHRE on

[今回の講師]
碧山美樹さん(一級建築士、プラスエム・アーキテクツ主宰)

HowScope編集部

イエコ(いつか家を買いたい庶民派妄想女子)

ルミコ(気づいたら現場見習い女子)

昔に比べて、ご近所付き合いが薄れたと言われますが、特にマンション・アパートに住んでいる人にとって“お隣さん”との関係は、ずっと付いて回るものです。同じ建物に住む共同体のメンバーとは、お互いが気持ち良く生活できるよう、良い関係を築いていきたいものです。

その良い関係を築くためにも、工事の騒音などによる近隣とのトラブルは、避けたいところですよね。実は・・・



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多くのマンションでは、勝手に工事をしてもOKというわけではなく、近隣の方の同意・承認が必要となります。

また碧山さんからは「ご近所の方にとって、工事は振動や騒音がするだけです。自分の部屋がキレイになるわけではないので、あまりいい気はしませんよね。やはり、お施主様ご本人からも挨拶されることを推奨します」と、核心をついた回答。

どちらにしても、お施主様は工事の同意を得るために、近隣の方を訪れなければなりません。また、工事の始まる数日前などに、改めて挨拶に行くなど、相手の気持ちを考えた細やかな気配りがカギを握っていそうです。


イエコ
同意・承認が取れなかったら工事できないってこと?
モンスターご近所さんだったらどうしよう・・・(笑)

自分の部屋の中で、変えてもいいとされる専有部分ですが、工事には制約があります。ほとんどのマンションでは、工事を行う際には管理組合に申請を行い、承認を受けることが必要とされています。管理規約に「専有部分修繕等」などの項目があり、その手続きに関する説明があります。

管理規約によっては、専有部分であっても、施工内容に制約を設けているケースもあります。例えば、下の階の住人への生活音(足音など)を考慮して、カーペットの床をフローリングに変更するのを禁じていたり、遮音性能の高いフローリング材を使用することを求めていることもあります。自分のマンションでは、どのようなルールなのか、管理規約を確認しておくことが必要です。

イエコ
リフォーム・リノベ前提でマンションを買うなら管理規約の確認は必須だね!

工事を申請する際には、近隣の住戸から、工事の同意を取り付けることが必須である場合が多く、同意書に捺印やサインなどをもらったうえで、申請書と合わせて提出することになります。(※同意してもらう近隣の住戸とは、上の階、下の階、同じフロアの両隣という上下左右4部屋の場合が多く、斜め隣の住戸からの同意も求められることもあります。)

イエコ
マンションを購入してすぐに工事する人とかは大変そう。
まだ入居していないんだから、ご近所との関係もゼロだもん・・・。

碧山さん
まだ入居されていない方は、挨拶するのにも皆さん緊張しておられます。
施工会社も、悪い印象を与えないように気を使っていますね。

管理組合の審査で承認されて、いざ工事がスタートする前にも、通常は施工会社が近隣に挨拶します。主に工事内容や期間、時間帯などを説明していきます。「工事中はご迷惑をおかけしますという感じで、施主も一緒にまわることもあります」と碧山さん。同行する必要はありませんが、やはりできる限り自分でも挨拶した方が良いでしょう。

また、マンションの掲示板などにお知らせを掲出します。知らない人の出入り、車の問題、エレベーターや通路の養生など、さまざまなマンション全体のことに関わってくるためです。

施工会社も、細心の注意と気配りを心がけているものですが、彼らだけに任せず、自分たちで挨拶まわりをすることが大切です。粗品を持って行くかは、工事の規模や期間などによって、ケースバイケースと言えそう。大事なのは、誠意をうまく伝えること。

ルミコ
入居前の工事などは特に、施工会社に全て任せようとする人も少なくないのよ。工事期間は自分たちの家じゃないという意識なのかしら。
イエコ
工事期間中の家も、自分たちの住まいであることは忘れちゃダメということかー。今後も付き合っていくのは自分自身だもんね!

相手の生活時間帯によって、なかなか会えない場合には、手紙などを添えておくのも良いかもしれません。気持ちがうまく伝われば、「しょうがないわね」「お互いさま」など、穏便に済ませやすくなるはずです。

碧山さん
特に騒音がうるさくて、迷惑のかけそうな期間や、工事の終わる時期は、事前にしっかりと伝えた方が良いと思います。

面倒だと思って、挨拶をおろそかにしたため、トラブルになるケースも多いそうです。ご近所づきあいが難しい時代だからこそ、工事の挨拶まわりは、ある意味でコミュニケーションの数少ないチャンス。これを機に話してみることで、良好な関係を築けば、住まいの心地よさはもっと高まることでしょう。

【イエコのまとめ】

●マンションの工事には、管理組合の承認、近隣の同意が必要。

●専有部分であっても、施工内容に制約がある場合がある。

●施工会社に任せっぱなしではなく、自分たちも挨拶して誠意を伝えるべき。

イエコ
めんどくさ~い(笑)でも、やっぱりご近所との関係性は、良好でいるに越したことはないもんね。日々の挨拶もちゃんとしておこっと!

〔講師プロフィール〕

碧山 美樹/2005年に碧山建築設計室を設立。自身の子育ての経験を生かして、家族の変化に対応できる空間を提案している。一級建築士。中央工学校非常勤講師。
プラスエム・アーキテクツ

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