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2017-08-15

全室和室の築古マンションをリノベーション!
夫婦でつくるモダンなDIYハウス

SAHRE on

吉田達矢(ヨシダ・タツヤ)さん
デザイナー
40

今回ご紹介するのはCDジャケットやブランドのカタログ、WEBデザインなど様々なジャンルのビジュアルを手がけるデザイナーの吉田達矢さん宅。代々木上原という好立地に完成したモダンなお住まいは完全なるリノベーションによるもの。奥さんと共に創り上げたDIYハウスのポイントとノウハウについて訊いてきました。

リフォームする利点の数々

――古びたマンションの一室とは思えないほど美しいお部屋ですね。どういった過程でこのお家が完成したかを教えてください。

結婚前に2人で暮らしていた物件がすごく気に入っていて、もともと家を買うこと自体あまり考えていなかったんです。でも結婚したことで、資産を持つなど現実的なことを考えるようになった結果、家を持つことに決めました。ただ、以前住んでいたところが本当に好条件だったのもあって、ここを見つけるのにも結構時間がかかりましたね。ようやく見つけたのが、この全部和室でボロボロの家だったんです。

――ここが全部和室だったんですか? 想像できないですね。

そうなんです。すぐにここにしようって決めて。もちろん価格的な意味もそうだったんですが、すでにリフォームされていて販売されている物件ではなく、自分たちでリフォームしたかったというのが一番の要因です。その方が満足もいくし、価格的にも結構抑えられると思ったので。

――諸々どれくらいの期間がかかったのでしょうか?

家を探すのと契約なりで半年ほどかかりました。だいたい内装だけで見たら2か月くらいで完成しましたね。よく代々木上原という立地で選んだのかと聞かれるのですが、それは全くありません。僕らはずっと三軒茶屋界隈に住んできたので本当はそっちが良かったんです。それに今でも以前住んでいた三軒茶屋は好きです。 でも代々木上原に越してきてからは良い点もたくさん見つけました。比較的いいお店が多いのにも関わらず、人の絶対数が多くない点。あとは渋谷まで歩いても行ける便利さはやはりありますね。

自分たちにできるところは自分たちで。

――部屋作りの段取りを教えて下さい。

イメージは具体的にあったのですが、知り合いの建築士さんに相談しつつ進めていきました。まずコンクリート打ちっ放しのデザインが希望にあって。ちょっと想定外だったのですが、建物自体がすごく古くて断熱材とコンクリートが一緒になっていたんです。断熱材を剥がしてしまうと寒いので、天井はむき出しにできませんでした。そういったこともあり、むき出しにできるハリの部分から手を加えていきました。

――むき出しにできないところもあったんですか。それでも全く違和感を感じませんね。

むき出しにできなかった部分にはグレーと白の壁紙を貼ったり塗ったりしています。全体的にモノトーンベースにしているのですごくバランスは取れているかと思います。また、床の模様は廊下から部屋に繋がっていて、廊下だと縦に見えて部屋だと斜めに入っているように見えるんです。これは建築士さんのアイデアで、僕らもすごく気にいっています。

――確かに部屋の床の木目が斜めなのはとても新鮮です。

部屋に対して廊下が斜めに入っている少し変わった間取りをうまく活かしてくれました。でも床の素材やキッチンなどほとんどの部分を自分たちで選んで、それを各業者さんに送ってもらい、それの取り付けなどを建築士さんにお願いするという流れでした。そうすることで、コストもかなり抑えることができるんです。

会話が弾む開放的なキッチン

――部屋の主役ともいえるキッチンは開放感があって、部屋が広々と見えますね。

人がよく出入りする家というのもあって、キッチンで遮りたくなかったんです。部屋との一体感を重視して、ダイレクトにテーブルにサーブできるようなイメージですね。私たちが料理しながらもお客さんと会話できるというのも大事にしたかったので。ちなみにキッチンはサンワカンパニーさんのものです。最近自分たちでリノベーションする人も増えてきてるらしく、そういった人向けにはかなりオススメですね。

光を回すための創意工夫

――部屋の上部にある窓も面白いですね。

ここの物件自体、あまり日当たりが良くないので、なるべく全体的に光が回るよう室内窓をあちこちに配置しています。これは普通に頼むとすごく高かったので、池尻大橋のものづくり学校の近くにある一新工業という鉄工所に飛び込みでお願いしました。そしたらすごく安い値段でやってくれたんです。そのままだと鉄の色なので、軒先で黒に塗って部屋まで持って帰ってきたんです。廊下や他の部屋のドアも同じところで作っていただきました。

部屋と調和するシックな洗面台

――まさか洗面台もお二人で作られたとか?

洗面台はすごく頑張りましたね。もともとはモルタルを使用したかったんですが、モルタルは薄く使うとヒビが入ったりするらしく。もちろん可能は可能なんですが、モルタル自体の型を作るところから入らないといけなくて。それで自分たちで素材を探していたら、ベルギーのモールテックスという素材ならできるということがわかり、自分たちで買って塗りました。調合や塗り方はyoutubeで調べましたよ。素人仕事なので一回失敗して、重ね塗りとかもしました。滑らかにするのがすごく難しくて、最終的にはグラインダーで削って滑らかにしたんですけど。(笑)

――そのDIY精神にリスペクトです。

案外作ろうと思えばなんでも作れるてしまうものなんだなぁと思いました。(笑) あとは本人のモチベーション次第だと思うのですが、今の時代はネットに沢山情報が載ってるので。もちろん失敗はつきものですけどね。

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