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2017-04-14

どんなことをする人? 打ち合わせに同行
インテリアコーディネーターという仕事(1)

SAHRE on



住まいをもっと快適な空間にするお手伝いをする「インテリアコーディネーター」。その存在を知ってはいても、依頼するとなると「敷居が高そう」と遠慮してしまいそうですが、実際はどうなのでしょうか? 私たちの暮らしにとって、遠い存在のようで意外に身近である、インテリアコーディネートの魅力をHowScope編集部が探っていきます。

今回登場するインテリアコーディネーターは、住空間に合った家具やインテリアを提案する「suzukuri(すずくり)」の鈴木君枝さん。特別にお願いをして、お客様のご自宅でプランを提案する場に同席させていただきました。

「お見せできるような部屋じゃないから、恥ずかしいですね」
一行を出迎えた依頼主のKさんは、とても60代前半とは思えない、活発で素敵な女性です。

築11年の木造住宅は、工務店を営むご主人が建てられたもので、住居だけでなくモデルハウスとしても使用しているとのこと。今回、空間を新しく変えるのは、Kさんのプライベートな寝室です。

広々としたウッドデッキのバルコニーから差し込む、柔らかな日差し。2階のLDKで、2週間前ヒアリングした内容を受けて、鈴木さんがセレクトしたアイテムや室内の配置などの打ち合わせが始まります。

Kさん:「今回は難題だと思うんですよ。柱とかもみんな“和”なんです。壁紙も、デコラティブな感じにはしたくないけど、真っ白なのも好きじゃないから…うるさいお客さんでしょ(笑)」
鈴木さん:「いえいえ全然。Kさんは、こうしたいというご希望が、はっきりしておられますからご提案しやすいです」
Kさん:「これだと、スッキリしすぎちゃうのかな?」

鈴木さん:「そんなこともないですよ。けっこうツヤ感も出て、品のいい感じになるので」
Kさん:「お値段は同じじゃないでしょ。すぐ値段のことを聞いちゃう(笑)」
鈴木さん:「大事なことなので(笑)。この3点はちょっとお高いですね」

壁紙のサンプルを見比べながら、二人の軽快な会話が続きます。鈴木さんが提案したのは、イギリスブランド最新の壁紙。草花をモチーフとしたデザインが、木の色にもなじみやすいそうです。

「提案に行き着くまでには、いろいろ検討することがあります」と鈴木さん。
素材やカラースキームは何からどうセレクトするか、から始まり、サンプルを取り寄せたり、図面を作成したり、イメージに合うメーカーを探したり、さまざまな作業が求められるそうです。「ご提案できる引き出しは常にたくさん持っていたいですね」とも。

鈴木さん:「窓に取り付けるシェードは、こちらの雰囲気はいかがですか?」
Kさん:「あら、素敵!こちらも素敵ね」
鈴木さん:「実際にお部屋でサンプルをあてて、日中の採光や夜の照明でも比較して考えていただいたほうがいいですよ」
Kさん:「こうやって絞りこんで薦めてもらえると、比較して選びやすいわ」

鈴木さん:「家具は、既製品で今の収納量と置くスペースに合ったサイズを探すのは難しいかもしれません。けれど、オーダーですと、サイズはもちろん、引き出しの高さなども入れやすい寸法を自由に決められて、ご希望通りになるのでおすすめです」
Kさん:「すごいですね」
鈴木さん:「オーダー家具は木材の種類や色が選べるので、お部屋の雰囲気に合わせて色合わせをしていく感じになります」

「住空間収納プランナー」としての顔も持ち、家具業界に長く勤めていた鈴木さんにとって、収納家具の提案は大きな強みの一つ。収納サポートの現場経験をもとに、収納家具の必要性の有無や、使い勝手なども提案されています。
インテリアコーディネーターという職業には、さまざまなタイプの方がいます。ハウスメーカーなどで新築の際に仕様を決めたり、インテリアメーカーに所属して自社製品の提案をされる方。また、鈴木さんのように独立して活躍される方もいます。それぞれ得意分野や営業形態も異なります。

各アイテムのプランニングを説明した後に、見積もりを提示します。
各アイテムごとに見積内容を説明。
商品代に加えて、送料や開梱設置費用などもかかります。
取引メーカーによっては御値引などもあり、少しお得に購入できるようです。

細かいやりとりが終わり、Kさんも大変気に入られた様子。
候補もほぼ絞られました。

Kさんは「後で決めるより、選んでしまいたい。鈴木さんと一緒にいる時に」とつぶやきました。

次回は、Kさんの寝室に場所を移して、部屋をどう変えていくかに迫ります。

プロフィール

鈴木アラブギャリ君枝/インテリアコンサルタント・住空間収納プランナー。インテリア業界で約20年の経験を積み、ロイズアンティークスやワイス・ワイスでインテリアコーディネーターとして顧客と接してきた。インテリア・収納の双方の視点で快適な住まいづくりをサポートしようと、2012年に住空間収納プランナーとして「suzukuri」を起業。
suzukuri http://www.suzukuri-k.com/

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