Howscope

EVENT思慮、体験、想像
2017-03-03

meet up event vol.8 
玄関を、新たな役割を担う場所へ

開催日時:2017年2月23日(THU)18:30~21:00
会場:amidus㈱オープンスペース


―「ただいま」から「快眠」を手に入れよう―
快眠を生み出す玄関のつくり方

玄関を、靴を脱ぎ履きするだけの場所から、
心のスイッチを切り替える、新たな「役割」を担う場所へ

WEBのみに留まらず、meet up eventと題した、住のプロと異業種を巻き込んだリアルイベント。

この日のテーマは、「玄関」×「睡眠」。一見異なって見える2つのテーマだが、睡眠に悩みを抱える人々が多い現代社会において、ひそかに玄関が注目されつつある。

今回は、HowScopeを運営するamidusの井上と、特別講師として伊勢丹新宿本店 リビングフロア担当の鈴木康之さんを招いて、「玄関」と「睡眠」における課題や事例を紹介。住にまつわるプロから、アロマ、グリーンコーディネーションのプロ、寝具にまつわる小売やメーカー、広告・出版など、総勢25名の参加者と共に、玄関という空間の在るべき姿や、持つべき機能を再考した。

meet up eventの目的の一つでもある、異業種交流をする参加者たち

HowScopeサービス説明・テーマプレゼン

睡眠に対する悩みは尽きない
5人に1人が眠れぬ夜を過ごしている

井上 “眠り課題に対して、医学的・科学的なアプローチから様々な商品・サービスが生まれ、様々な角度から啓蒙がなされてきました。しかし、それらは寝室および寝具に軸足に置いたものがほとんど。どれだけアプローチがなされても、課題は尽きません。”

睡眠の質は「自律神経」にあり
玄関は、心の「ONとOFF」のスイッチを切り替える場所

上質な睡眠を得るために重要なのは「自律神経」のスイッチを切り替えること。交感神経が働いている時、つまりONモードでベッドに入っても、リラックスできていない状態のため、良い眠りを得ることができない。
では、なぜ「玄関」がスイッチを切り替える場所なのか。

鈴木 “玄関は、「ただいまからおはよう」までの間にある最初の「くつろぎスイッチ」なんです。玄関を開けた瞬間に、大好きなわんちゃんが駆け寄ってきたら。お味噌汁の匂いがしたら。「帰ってきたなー」と心が安らいで、スイッチが切り替わるのです。だから、「玄関」という場所を大事にしていきたいと思っています。”

> イベントでは、鈴木さんが眠りの専門家とともに作成した「自律神経診断」を参加者が体験する一幕も

ディスカッション

「玄関」と「快眠」をかけ合わせたら、
玄関は、靴の脱ぎ履きをするだけの場所から、どう変わる?

イベントを通じて「玄関」と「眠り」について知識を深めたのち、「靴置き場→ ◯◯」というお題に対して、グループに分かれてディスカッション。果たしてどのようなアイデアが生まれたのだろう。

――玄関をくつろぎの場所へ

・いきなリビング
リビングが一番くつろぎのある場所だと考えます。靴を脱いで、部屋着に着替えてスイッチが入るのではなくて、アウトサイドリビングというアイデアです。例えば、玄関にパジャマが収納されていたり、その人にとってスイッチが入るものが収納されていることで、帰ってきてすぐの玄関が、くつろぎの空間に変わります。

・サラリーマンにとっての屋台
サラリーマンは息抜きで、仕事が終わった後に「屋台」に行きますよね。それと同じように、家に帰って玄関を開けて、すぐに部屋に行くのではなく、ワンクッション置くことで、よりリラックスできるのではないか、という考え方です。それこそ、玄関で一杯やったっていいですしね。

――心と体を整える場所へ

・スイッチを入れる場所
玄関は、本来「ON」であるべきなのではないかと考えます。例えば普段は天井からの光だけど、重心を低くして床に光を置いてみる。壁の色をグラデーションにすることで視覚的にONとOFFを作ってみる。肌触りの良いぬいぐるみを置くことで、落ち着きのONスイッチを入れることができるなど、OFFからONへ変わる場所というアイデアです。

・心の準備をする場所
例えば、外でやましいことをしてきた時、最初に会った人にどう思われるかな?と気になりますよね?ホテルの扉が「ガチャ」と音を立てて閉まった瞬間に、帰ってきたと、気持ちが切り変わった感じがしますよね。僕たちは、玄関は「心の準備」をする場所だと考えました。今日を消化できる場所であり、自分の出入り口、心の出入り口です。

・ノンリラックス
玄関に入ったからといって、そこでリラックスする必要はないんじゃない?というのが僕たちの考えです。外でアクティブに活動して、家について逆に「戦闘モード」に入ってもいいでしょう。

・玄関空調のススメ
一人暮らしや、単身赴任の人にとって、玄関は冷たくて寂しい場所だと思います。でも、玄関に空調があったら、帰る前にスイッチを入れておいて、ドアを開けた瞬間に暖かい温度を感じることができますよね。それだけで、くつろぎの場所になるのではないでしょうか。

――玄関に“和”を取り入れる

・和室
狭い家には和室がないんです。でも和室は、涼しくて、ゴロゴロするのに、最適な環境です。そこで考えたのが、玄関に和室を持ってくるというアイデアです。玄関も風通しが良いので、和室に近い空間を作れると思います。

・床の間
玄関に床の間を設けたらどうか、というのが僕たちのアイデアです。玄関に子供の賞状が置いてあったら、それだけで家族の間に会話が生まれるし、季節の花を飾るだけで、日本人の心といいますが、それだけで心が安らぐかもしれません。

・縁側
人がリラックスするために「スイッチ」の役割を果たすのが、メラトニンという物質です。このメラトニンは「光」を浴びることで得ることができるんです。昔の家にあって、今日本に少なくなっている「縁側」はまさにメラトニンを得られる最高の場所でした。僕たちは、玄関に太陽光でなくても、それに近い「光」を持ってくることで、縁側を作りたいと考えました。

これまでの「靴の脱ぎ履きをするだけの場所」として捉えられていた玄関も、「心のスイッチを入れ替える場所」という視点を取り入れるだけで、多様なアイデアが生まれた。 HowScopeでは、今回のイベントで生まれたアイデアを「ビジネスの種」として、住にまつわる「新しい価値」として、実体化させていく。

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